
PROCO RATです。エフェクターの歪み系を30個ちょっと持っているのですが、それまでなかなか入手してなかったのが、このRATでした。昔ジェフベックが使ったとか聞いたことはありますが、果たしてどんな音が鳴るのか、と思ってました。
と、いうのもいろんなマルチエフェクターでモデリングされているRATの音はいまいちパッとしないとしうか、ざらざらと荒い音だったので、あまり好みではなかったからです。
そこで、上のタイトルです。「丸の内サディスティック」という有名な歌の歌詞の一節に出てくるエフェクターの名前です。本当にこれひとつで商売ができるのか?一度試してみたくて、とうとう購入に至ったのでした。
正直、商売できますね、これは。僕からするとやや歪みは弱く感じてしまいますが、昔何かの本に書いてあった「RATはリードギターで使うより、音の壁を作るのに適している」というのが実感できますね。ギターソロを弾きたい時は前段にSD-1なりTS9なりを繋げば、最高だと思います。RATは音がキンキンしていると言われてますが、フィルターコントロールを緻密に調整すれば、普通にディストーションとして機能します。
で、モデリングの話ですが、ひょっとしたらこの個体と違うものをモデリングしたのか?と思うほど音が違います。こっちの方が伸びのある、割りに滑らかさを感じます。もしかしたらビンテージのRATは前述した「ざらざらとした荒い音」だったのかもしれません。
やっぱり歪み系には長いサステインを求めてしまうものですが、これ単体ではそんなにサステインが得られるわけではなく、アメリカンなジャッキっとした乾いた音が印象的です。
結論は
- これひとつで商売は可能である
- 歪みはやや弱い
- 高音のキンキンした部分はフィルターコントロールで調整可能
- ソロを弾くというよりはバッキング向け
- ジャキッとした音質
- マルチエフェクターなどにモデリングされているRATとは明らかに音が違う
以上のような考察に至りました。某林檎氏のように、かき鳴らす音作りにはもってこいなのかもしれませんね。
コメント