新しいコピー曲と椎名林檎の魅力

音楽

椎名林檎コピーが進んでおりまして、話し合ってる中から4曲ほど増えました。

  • ギプス
  • 閃光少女
  • 修羅場
  • 自由へ道連れ

です。これらの曲がどの程度難しいのかは想像もつきませんし、聞いてみて、やってみない事には何とも言えないのです。しかも本当にやるかどうかも決まってません。メンバーの話し合いを盗み聞き(?)して話題に上った曲名です。
しかし一癖も二癖もある曲ばかりです。素直に聴かせてくれる曲は一曲たりともありません。
曲もさることながら、歌詞は難解そのものです。

椎名林檎を知ったのは恐らく20数年前だったと思います。何かの雑誌に「椎名林檎という歌手がデビュー、若い女の子を中心に絶大な人気」と書いてありました。当時歌を作り出していた僕は極力その歌手を見聞きしないようにしていました。

なぜか?

きっとファンになってしまうと思ったからです。自分がやろうとしている音楽に対して強力な力が働き、曲を作るなどはきっとやめてしまい、若い女の子と同様に夢中になってしまうのではないかと思ったからです。なので彼女の曲はほとんど知りませんでした。

それでよかったと思います。複雑なコード進行、耳に残るメロディー、そして聞く者に衝撃を与える歌詞、圧倒的なライブパフォーマンス。デビューした時からそれらの才能は持ち合わせていたのだと思います。反面それらの内容は興味のない者からすると「何やってるんだか、わからん」と思うでしょう。
僕もどちらかというと後者で、「やりたいことがわからない」という印象を持っていました。曲ごとに全く違った顔を持つこの女性歌手の魅力は底知れないと思いました。だからこそファンにならないように気を付けてました。遠ざけていました。

それは正解だったと思います。最近コピーの関係で椎名林檎の一部の曲をよく聞くのですが、思った以上に魅力的でした。それらを20歳そこそこでやっていたのかと思うと恐ろしいですね。聞くところによると彼女は凄い読書家だったそうです。確かに読書でもしないと出てこない日本語の使い回しですし、曲も単純なトライアドではありません。必ずオーギュメント進行、クリシェ進行が出てきます。センスがいいんだなと思いました。それらと比較すると僕自身がこの20年ほどの楽曲制作に対して嫉妬や影響(真似)で途中でやめていたかもしれません。

中途半端な気持ちで聞いているとたちまち林檎ワールドに陥ってしまいます。もちろんそれはそれでいい事なのですが、楽曲の分析のために彼女の曲を聞いたり演奏したりすることは、いい刺激になると思います。

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