完全コピー

音楽

元々別でオリジナル曲を演奏するバンドに所属しているのですが、人事的に滞っておりバンド活動が出来ないでいます。「退屈だなあ」と思っていたところにメンバー募集サイト「OURSOUNDS」から一通のメッセージが送られてきました。

「椎名林檎のカバーをやってます」

という内容で、ギターとして参加して欲しいとのことでした。暇だったので参加しました。
課題曲が与えられまして「群青日和」「丸の内サディスティック」「正しい街」の3曲でした。依頼メンバーさんは次の練習までに完璧じゃなくてもいいから弾けるようにしておいて下さい、と言われたので早速練習に取り掛かりました。

やはり椎名林檎、噂通りの複雑さでだいぶ手を焼きました。

群青日和のギターソロ

丸の内のカッティング

正しい街のオブリガード

なにしろ聞いたことのない初めての曲でしたので、まず覚えるところから始めました。で、覚えだしたところからコピーをし出しました。Cubaseに曲を取り込んで、1/4小節くらいから覚えるという、とても面倒な事からやり始めました。どうしてもわからない部分は1音だけ、2音だけ取り出して解析するというやり方もしました。そうでもしないと曲の雰囲気に馴染まないからです。

群青日和のギターソロは、初めて聞いた時「これはデタラメに弾いてるんじゃないか」と思いましたが、メンバーさんがYoutubeでソロの動画を送ってきてくれて、決してデタラメではないということがわかりました。それでも弾き方がわからない、運指がわからない部分は耳コピでした。

丸の内サディスティックは原曲にギターは入っていないので、歌の邪魔にならないように、それでいてそこそこの存在感を出すためにいろいろ工夫を凝らしました。練習当日では「高音が出すぎ」との指摘があり、ボリュームの絞り方の調整で何とかOKにこぎつけました。今だったら柔らかい音のオーバードライブで音作りするかなぁ、と思います。

正しい街は一見簡単そうに聞こえるのですが、細かいところまで再現しようと思うとかなり難しいですね。やるからには完コピに近づけたいので、これもわからないところは1/4拍子くらいの単位で細かくパートを分けて練習しました。

3曲だけでしたが、思った以上に完成させるには時間と労力が必要でした、アレンジを解析するというのは、なかなか難しいものですが、やっているうちに「あ、この楽器はこういうフレーズを弾いているんだな」と聞き分けるようになりました。聞き分けることと弾けることとは無関係なのですが、確実に耳は良くなると思います。耳コピ、完コピ。最初はカバーバンドといっていたのがいつしか完全コピーバンドになっていることは危惧します。コピーには限界があり、いわばコピー選手権のように他との非差別化につながると思うからです。 
もう少し完コピを進めますが、それ以降は自分たちの音を出していけるようにしていきたいですね。

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