音楽なのか精神病なのか

疾患

僕がブログで扱おうと思っているのは、ふたつ。

  • 音楽制作
  • 精神疾患

なのです。これは別々に扱ったほうが良い気もします。読んでる方はどっちがどっちなのかわからないと思うからです。もったいないことだと思いますし、余計な手間がかかっているようにも思います。

しかし、このふたつを分けることはできません。

なぜか?

このふたつは密接に関わり合っているからです。僕の最も大きな趣味はギターをはじめとする音楽制作です。プレイ、ボーカロイドによる歌唱、自作曲、機材、動画配信など、ひとりでやってます。これをやってくれる人がいると、より良いものが出来るようにも思うのですが、今はボーカロイドで賄ってます。どんなに長い、どんなに高い、どんなに複雑な、どんなに疲れない、どんなことでも文句を言わないボーカロイドに頼ってますね。ギターのプレイは最小限のことしか出来ませんが、ひとまず聴けるレベルのプレイはできるつもりです。そのためには作詞作曲しないといけないのですが、これは案外楽にできるのです。慣れということもありますが、詞を書いて、一字一句まったく過不足なく作曲できた事も、珍しくありません。逆に言うとマンネリなのかもしれませんが、職業作家ではありませんので、これはこれで良いと思っています。聞いてくれる人がわずかでも、いつか陽の目を見ることがあるかもありませんね。

そして精神疾患です。僕は2011年に適応障害で1ヶ月の休職を余儀なくされました。その後も何かあるごとにつけ、休職・入院・復職→しばらくは良いのですが、ちょっとしたストレスでまた休職・入院・復職…

この繰り返しは周りにも迷惑でしょうし、自分自身も許せなくなります。段々任せて貰える仕事は減っていき、そのことでまたストレスを感じて休職、もうどんな手を打てばいいかわからなくなってきました。

2022年、初めて「自己愛性パーソナリるティ障害」と診断されました。とにかく自分が主役で注目されてないと気が済まなくて、さりとて少しでも意見や批判されると自分の元々の弱さを知られたくないから猛烈に怒る、という、気質なのだそうです。ドンピシャで当たりです。そのとおり、人から何か言われるとすごく嫌な気持ちになります。

今の主治医からは「…だけど、まぁいいか」と考えるようにしなさい、とアドバイスされてます。あと「感情をコントロールすることは無意味である。すべてを受け入れろ」とも言われてます。

なかなか難しい事ではありますが、この辺は普段の考え方の慣れみたいなものだと思うので、少しずつですが習得していきたいと思ってます。自己愛性パーソナリティ障害なんてヘンテコリンな名前はさっさと返上したいです。

今は週3日の在宅勤務、週2日は作業療法に通ってます。在宅勤務は本来本社からのデータを受け取って僕がそれを分析するという流れなのですが、本社が忙しすぎるのかデータが届かず、仕方がないのでWordPressを使った会社のホームページ作りを学んでいます。使い方は独学ですが、割といろいろ出来るようになってきました。WordPressが使えれば、いざという時(転職?)スキルとして使えることは有利に働くことでしょう。

作業療法は当時の主治医からの指示でなんとなく始まりました。当時は7回目の退院後で、これが必要だと思われたのでしょう。作業療法と聞くと、何か物を作って遊んでるイメージですが、実際にはスタッフさんとのやり取りでわからない所は聞いて、上手くいってあるかどうかの途中確認、そして完成した作品の検品かあり、時としてやり直しを命じられることもあります。そういう時の心の機敏を感じ取って、次の作業療法の課題に繋げていく、という感じがします。個人的にはけっこうつらいのですが、そんなことやってても給料もらえてるんだし、恵まれてるなぁくらいに考えられるようになりました。

そう、この「恵まれすぎている」ということにすごい、ギャップを感じました。何でクビにならないのだろう、何で減給されないのだろう。

皆が言います「なんていい会社なんだ、うらやましい」口を揃えてそう言います。

だけど僕自身はこの近年つまらない未遂を起こしては気分が落ち込んで入院ばかりしてます。これは何を意味するのか?

つまり過去の自分と比較してるのです。他の誰かに嫉妬するとか、そういうのは全然ないのです。過去にこんな事ができた、こんな事もやってきた。そういう自負が今の冴えない自分と比較して、なんと落ちぶれたことだろう、と考えてしまうのです。

奇行も増えました。危険運転。ジグザグ走行、急ブレーキ、急アクセル。このことが原因で社用車の運転は禁止されました。どうしようなくイライラするとスーパーで2Lの水を買ってきて、運転席に座り頭からその水を被りながら奇声を上げ、口に残った水を飲んでフロントガラスに吹き付ける。そんなこともしょっちゅうしてました。

未遂の内容は割愛しますが、そういうバカバカしいことをやってきたのです。でも本人は真面目に悩んでるのです。

ここで、音楽と精神疾患が融合するのです。自分がやらかしたこと、感じていることを歌にする。これってなかなか出来ないことだと思ってます。

かつてノートに死死死死死…と何千個と書いたことがあります。どこからそんな気分が湧いてくるのか、掘り下げていくうちに、その時の気分が蘇り、それが歌になります。

カッコいい歌なんて、誰かが書くでしょう(実際にYou Tube見るとどれも同じようなカッコつけた歌が多いです)

僕はそういうことじゃない、心に傷跡を残すような、爪痕を残すような歌達を産み出すのです。もう、それは変えられません。

もちろんそんな中でもささやかな恋の歌も作ったりします。他の人からのアレンジも受け付けたりしてます。

音楽と精神疾患は密接に関わり合っているのです。

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